2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

そんなの当たったら普通に危ないけど大丈夫だって

マサトの前髪はすでにガチガチで、まっすぐ上を向いている。ヘアスプレーの残量は、フィーリングでいうと、かなり来るところまで来ている。なんとなくピチャピチャいってる。マサトはスプレー缶を振って前に進みながら、次の狙いを定めた。 「林、お前だ!」…

最近の出来事

京都に旅行した。帰ってきた。 俺達人間どんどん飽きちゃうものだよなと考えていると、ますます色んなものに飽きてくる。飽きる感覚が研ぎ澄まされて、ネットや読書など、あっ飽きてると気付いてますます飽きていく。飽きてるのにちょっと嫌気がさすのは、ま…

僕の二の腕の嵐

次々と、イレズミをした男達が僕の横を通り過ぎていく。あまり次々と通り過ぎるので、僕は誰がどう見ても邪魔になっている。男達が向かう先には、飲み物をもらうコーナーがあるのだ。 僕は男達のむき出しの腕を観察する。当然、イレズミがお目当てだ。僕はそ…

ああ終わった

『よつばと3歳児くん』のはとりあえず終わったので、一回全部消して一つにまとめます。もう載せないかも知れないけど。

マサオさんは剥き出しのクオーター 〜母方のおじいちゃんが人間〜

新しい宇宙船で、ハンガーをかけられるパイプのついたクローゼットがあるのは、その部屋だけだった。一畳半ほどの長細い空間に、パイプが渡っている。 「どうする、これじゃ狭すぎるか……?」「さすがにこれじゃあ……」「やっぱり別に部屋が必要よ」 乗組員の…

俺にもSF書かして!(Sukoshi Fuan)

みんなSFでごちゃごちゃモメてて楽しそうだな! 俺もまぜてくれよ! SFのこと、よく知らないけどな! 全然知らないけどな! まず、SFを書くにあたり、どういうものを書くかによるけど、基本的な知識はないといけないと思う。俺はこういうのはちゃんと…

僕の無視日記

7/8 今日もまた無視してやった。隣の家のおじさんをまた無視してやった。「おはよう」を無視してやった。やっぱり最高だ。無視するのは最高。おじさん、鳩が豆鉄砲喰らったみたいな顔しやがってあのハゲ。おかげで一日気分が良かった。だって、「おはようご…

僕は中学受験に失敗する

スーツで決めた塾の先生は、いつものように一言も発さずに部屋へ入ってくると、これはいつもと違って、持っていた紙袋から片手で五冊ずつ、四回取り出した。二十冊のマンガが先生用の机に積み上げられた。 僕は小学生だけど、よしマンガが読めるぞなどという…

前の携帯に書いてあったの載せちゃう

答えられることもあるし、答えられないこともある。答えられないことには、答えられない。答えられないとも言いたくない。畢竟、君を無視することになる。そしたら君は気分を害するだろう。だから、どうか黙っていて欲しい。 僕は彼らを壁際に一列に並ばせた…

お笑い星からやって来たお笑い星で一番おもしろくない奴の見解「めちゃイケのサックスの件」

……さて、なんなんだこの星のこの国は。笑いが全然わかってねえよ。笑いやってんだもん、無茶はするし、失敗することもあるよ。だから、「めちゃイケ」の武田真治のサックスのことは言うなって! あれは引くってお前ら、そりゃ引くこともあるよ。高いところの…

日立台博士の化学実験室のホルマリン漬けはその日も良く漬かっていた

凄い数の薬品が全然整理されていない。そしてヒゲがモジャモジャだ。丸いメガネ小さっ! この三つの条件をクリアーすれば君も化学博士になれるかも知れない。と口で言うだけなら簡単だが、これを実にナチュラルな形で楽々クリアーした男がいる。日立台博士で…

蔵出しヒーロー、ライムライダー

今週も、いつもの公園でライムライダーとブレンディデビル団がいざこざいざこざしていた。 「ビチョビチョだよっ」 怪人は、覆面をした男がビニール袋から出した野菜を受け取ると、間髪いれずに言った。その声は、ライムライダーの耳にも届いた。怪人は緑色…

ハルヒロってなんでも知ってる

「だから俺言ってやったのよ、混んでるとこで腕振って歩くんじゃねえって」 ミチコはハルヒロの話をうんうん首を縦に振りながら聞いていた。ハルヒロの話って本当にいつもためになる。うんうん、混んでるところで腕振って歩いたら迷惑だよね。本当そう。前の…

属性だもんねしょがない

パーティーは一人の謎のヒゲがフサフサした老師に会い、秘められし魔法のパワーを解放してもらったのだった。 「まずその勇者みたいなの、お前の属性は……火」 そんなふうに老師は説明していった。水とか雷とかそれぞれ魔法の属性を説明されて、ライオネルの…

ジュリアキがワニと海でそして愛

金曜日、ジュリアキは、街が寝静まった頃はいつもそうしているように、砂浜にいた。風は南南西やや強め、波は2メーター半。今日はちょっと手こずりそうだぜ。ジュリアキは海水パンツのヒモをいつもより固く結んだ。固く結ぶとオシッコをする時にかなり手こ…

ビンゴビンゴ!

「ビンゴ、ビンゴ!」 まだ始まったばかりなのに、既にビンゴマンは上の人にこってりしぼられる可能性100%だった。ビンゴマシーンから出てきたボールに書かれた数字を読み上げるためだけに変身したビンゴマンは、右手にベル、左手に景品のプレステ3の箱…

今日はまあ、こういう気分なのな

季節はずれの硫化水素をキメこんだ僕は薄れゆくゆく意識の中で、小さい頃の憧れの女の子と話していた。 「僕は、君の事好きだったんだよ」 「……」 「ほんとに、好きだったんだよ」 「……」 「同窓会とか、そういうのがあれば会いたいなあって思ってたの」 「……

僕たちの燃える社会道徳

……一つ一つに、生まれもった顔、というのがあるんですよ…… ……僕はその通りに描くだけというか。だから、厳密に言うと、描かせられているんですよね…… ……それは、人生と変わらないと思うんです。沢山の人と出会って、そのかけがえの無い出会いが、その人の表…

ユニークな死に方と死について

ユニークな死に方室は大いににぎわっていた。 「私は、風呂を洗うスポンジで殺されました」 「ふふふ」 「殺傷能力あるんだ、あれ」 「そう思ってかなり油断してたから、そのせいかも知れません」 「ていうか凶器としてそれを選択する状況が凄いよね。絶対他…

ケロロ軍曹

角川文庫の夏の100冊のうち2冊読んだら皆もらえるケロロ軍曹のブックカバーがすんごく欲しいんですけど、角川文庫の100冊は買おうというものが無かったので、本屋で立ち尽くしてしまいました。ケロロ軍曹のブックカバーがすんごく欲しいんです。本屋…

「家に火ィつけるぞ」と兄は言った

「さあ、『解決!お助け家族 〜お前らほんっとどうしようもねえな〜』のお時間がやってまいりました。司会は私、高畑順がつとめさせていただきます。今日も悩める家族が、この家族更生最後の砦の門を叩きました。今日は、これは凄いですね、家庭は完全に崩壊…