『ぼのぼの 31巻』いがらしみきお 

ぼのぼの 31巻(バンブー・コミックス)

ぼのぼの 31巻(バンブー・コミックス)


 まず僕が言っておきたいのはね、31巻と32巻の帯についた券をハガキに貼っつけて感想を書くと、バスタオルが当たるということなんですよ。そしてハガキに何を書けばいいのか困ってるそこの坊主、ペンを持ちな。こう書くんだ、いいかい。
「一個、爆笑した」


 僕が読んだところ、今回、みんなしっぽが悶絶痛くなる病気にかかるんですよ。
 まずここで一発、人生の考えどころを見つけてしてしまうのは、あっ僕はしっぽが痛い状態を想像できないんだっていうことのはずですよね。痛いっていうか、そもそもしっぽがあるのってどういうことなんだろうと思っちゃう僕やあなた、転校した小川くん。
  試しに自分にしっぽがあるんだと仮定してみてくださいよ。あったら多少は動かせるじゃないですか。じゃあ、まっすぐ立って、ぐっと前を見据えて、蜃気楼に消えるそのしっぽを、どうにか動かそうとしてみてくださいよ。
 やんなくてもいいんですけど、やると、これは世界中の肛門がしまるんですよ。
 百歩譲って、動物だってしまるとは思います。犬もしっぽを振る時、肛門がしまっていないと言えば嘘になる状態で喜んだり悲しんだり暮らしているんだと思いますよ。でもいくらなんでも、しまるだけなわけないじゃないですか。そんなはずはないよ。そんなバカな話はない。
 で、今回僕が言いたいことをここでもう一度振り返って考えてみると、そんなことはどうでもいいんですよ。問題はしっぽが痛いことになってからの話なんですよ。そうなると本能がもう冷やしたがりにかかる。痛い時は誰でも冷やしたがりたいじゃないですか。風邪の時に一番何が食べたいって、アイスの実じゃないですか。それは人それぞれだろ。読売巨人軍のピッチャーも片っぽハルクみたいになってインタビュー受けてる時ありますね。あの時、そこまでやるかって思いますよね。
 野球選手ならそうやるけど、動物ならばどうするか。川の水を使うしかないじゃないですか。スナドリネコさんがしっぽを冷やそうと川に行くんですよ。そしたら爆笑です。湧きあがる愛しさと切なさと心強さでカラフルな神話が作り上げられているこの屈指の名シーンは、みなさんの目でぜひ確かめて欲しいんですよ、僕はね。