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そこだ!決めろ語り部!

 今日は私が、アダルト動画を見るための専用プレイヤーをダウンロードしたら、その公式ページがブラウザを開いた時に最初に表示されるホームページに設定された話をしたいと思います。私は、アダルト動画をぜいたくに見るため、専用プレイヤーをダウンロードしました。すると自動的に、その公式ページが私のブラウザのホームページに設定されていました。
 思えば、その前からおかしなことは身の回りにたくさんありました。今考えれば、それらの出来事は全て不吉な前兆であったのです。アダルト動画のプレイヤーをダウンロードしたら公式ページがブラウザのホームページに設定されてしまう二日前の朝でした。何気なくローソンで食べたいと思うパンを私の感覚で買っていくと、ローストビーフのサンドイッチが370円、アップルパイが140円で、合計510円もしたのです。たかだかパンを二つ買ったところがこんなことになるとは朝から災難だと思っていると、缶コーヒーが飲みたくなり、いざ飲んでみると120円したものですから、合計は雪だるま式に630円となりました。ここまでくると人間えらいもので怖いものもなくなるのか気は大きくなるばかり。お昼に「みとも屋」というお店に行きました。この店は大きな「とんかつ」だけが売り物で、主人は口数少なく、気むずかしかったのですが、その作る「とんかつ」は最高で、下町で大評判でした。このとき、酒をあつらえたことは言うまでもなく、終わってみれば3000円も散財してしまいました。私がアダルト動画の専用プレイヤーをダウンロードしたらその公式ページがホームページに設定される二日前のことです。
 次の日もそうでした。昼下がり、私は町で黒猫を見かけました。真新しいアスファルトの上でも目を引くほど真っ黒い猫で、しかもどうしたことか右の後ろ足を引きずっているのでした。私は猫を追いかけました。猫は不思議と舗装された道ばかりびっこをひきひき歩いて行くので、私は30分も猫を追うことができました。猫はどんどん狭い路地へ入っていきます。根が臆病な私はだんだんと不安になってきました。やがて、陽光が射さない薄暗いビルの隙間まで来たと思うと、それまでよたよた歩いていた猫が俊敏な動きで飛び退き、あっという間に見えなくなりました。取り残された私が、おそるおそる猫の身の危険を感じた方を見ますと、老婆が背を向けて座り小便をしていました。如意棒が伸びるように老婆の小便がゆっくりと近づいてきて、私は身じろぎもせず目をかたく閉じ、南無三と三度唱えました。それから何秒経ったか、私はまだ生きていました。目を開けると、老婆も小便もありませんでした。私は足早にそこを後にし、何か2000円ぐらいするものを買って帰りました。私は家で一人、こんなに不思議な日は人生にまたとあるまいと考えて床に就きました。
 しかし次の日、私がアダルト動画を見るために専用プレイヤーをダウンロードすると、その公式ページが私のブラウザのホームページに設定されました。拙い報告となりましたが、ご挨拶に代えさせて頂きます。亮二君、典子さん、結婚おめでとう。