みんな色々ある

マサルはジンジャーエールを酒だと思っていたが、アキフミはサンタクロースを信じていた。カズヒコは日ハムファンだったが、ショウゴの兄は東京ドームでバイトをしており、クミはカラフルなボールペンを沢山持っていながら使わず、アケミはいい匂いのする消しゴムのカスを鼻に詰めて馬鹿にされた。ハジメはこの前漢字検定を受けたが全然できなかった。トウマはまた口内炎ができていたが、ユカリはまぶたがぴくぴくしていた。タケシは兄の引き出しから図書券を盗み、ハルキはペットショップのフェレットを二匹ケージから逃がした。ミサトは髪の毛がまとまらなかった。ルリはランドセルに入れていたキャラメルが溶け、コウジは相田みつをの詩集を母親に買い与えられた。ヨシコの父親はまたも失業した。カスミは姉の彼氏が不細工なのを鼻で笑い、タツヤは自主的に後ろ髪を伸ばし、リョウコは島田紳助に心酔していた。ユウスケは味噌田楽がかなり好きな自分に気付いた。エミリは腕を骨折した。ジョウタロウは公文をさぼることを覚え、トシキは週末のブルーベリー狩りを楽しみにしていた。マミは今日も乳歯が抜けたが、ミホは歯ブラシを「かため」に替えた。トモヒロのおじいちゃんは入院し、アヤコの叔父の絵が展覧会で飾られているらしい。フミヤの上履きを見かけたらまず先生に知らせて欲しいとのことだ。そんな中、転校してきて間もないヨシアキは、着実に校歌を覚えつつあった。