読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

スラ無題ク

 ムガール帝国を統治したアクバル大帝が9000頭のチーターを飼育して狩りに用いたという伝説を小耳に挟んで、非常にかっこいいと思った。
 いろんなところでスピードというのは大事にされてる。先人たちが見出して伝えられてきたみんなの宝物だ。野球マンガで、足の速いやつを出さないなんて自殺行為だよ。俺がサクセスモードで足だけ速い奴を作ったりするところを見ても、遺伝子の呼吸を感じる。
 野球だけじゃないよ。サッカーマンガでもアメフトマンガでも、果てはヤンキーマンガでも、スピードの速い奴を出して時々見せ場をつくるのが、骨の随まで連載の味を吸い尽くすコツだ。まだ味ある、まだ味ある。
 速いものはかっこいい。っていうか逆に、周りのみんなが「速いっ!」って言うことでかっこよさが黒光りしてくるってこともある。こっちの、見てる側も、「速いっ!」っていうことで、あぁこいつ仕事できるな、って感じが出ると思うのね。
 マリー・アントワネットが「泣けないなら、『リアル』を読めばいいじゃない」と言ったことで知られている『スラムダンク』で、2点ビハインドの試合終了間際、独走状態の仙道が牧をわざと追いつかせてファウルを誘いバスケットカウントワンスローで試合を決めようとした時、牧はファウルせずにそのままダンクさせた。それに気づいた藤間が、観客席から、二人と同じ黒塗りのバックで「俺のいないところでナンバーワン争いをするなよ」と心の声を震わせる名シーン。あれみたいな感じがある。スラムダンクでは、この「凄いものをわかっている誰か」がいつもいて、それが心をぶんぶん感動させる。そして、山王戦の伝説の終盤、バスケットの魅力を物語とともに学んできた読者が、ちゃんと「凄いものをわかっている誰か」になれているのか試されるのだ。
 主婦にもわかりやすく言うと、何か横切った時、「今の何っ!?」っていう就活生と、「速いっ!」っていう就活生、どちらを取るのかってこと。俺がもし社長になったら、もうそんなのでいいね。仕事への慣れを態度に出してる社員全員に「何様だっ!」って怒鳴り散らしては、結婚式の招待状を紙飛行機でデコにヒットさせるよ。気に入った奴とは釣りに行くね。
 話変わるけど、動物って麦茶飲むのかな? 
 あと、朝起きたらおしっこがダブルマックツイスト、っていう冗談、使いそびれちゃった。