「今夜は金玉について語ろうか」たか

 もっとすごい人いるじゃんとすぐ思ってしまう僕には、おもしろいと言われているブログがさしておもしろくないということがよくあります。
 「おもしろい=笑える」というルールでやっているところに僕や僕の関わっている場の間違いかも知れない何かがあると思うんですが、何が悪いと開き直ってがんばっている次第です。
 そんなネットの知り合いの一人にたかさんという人がいますが、人生と文章が両方おもしろいので、僕は深く尊敬しております。
 スゴブロとかが、一人でもこういう人を発掘して教えてくれればありがたいんですが、なんというか、素朴に頑張っておもしろさを出している人ばかり紹介されるので、僕なんか、クソが、と思ってしまいます。おもしろくなくないけど。
 だって、例えばですけど、そういう人よりも、半身が麻痺してしまったお母さんが脳出血で今度こそヤバいというメールがきた話をものすごい質の高い笑いにしつつもあはれなペーソスと豊かな愛を感じさせる人の方が、圧倒的にすごいと感じてしまうのは仕方のないことに決まりきってるじゃないですか。
 笑いは本質をいじることはしません。何か重大な物事がはっきり笑えるものに包まれて提出された時、人は同時に、それを排除したものをこそ、よりハッキリと目撃してしまうのです。
 そういう凄みのあるものは、そんじょそこらに転がってはいません。
 とにかくそんな奇跡の記事、今、たかさんのブログ「今夜は金玉について語ろうか」のトップにある『深夜のメール』を一読してください。金玉がなくても入場可能です。


http://pokelog.jp/a.php?rs=426161354476&id=18533074081238

 
 それから、義務として、みなさんの素朴で素直で、おもしろいものを集めた気になってるアンテナに登録することをおすすめします。
 はてなで所謂おもしろい文章を書きたくてがんばってるみたいな人は、見て自信を失いましょう。失わねえよ、と思う該当者は、過去記事を読めば、今までに自分がやってきた芸能人やマンガいじりのあるあるネタの数々が、底の浅い表層的なものであることを痛感するでしょう。
 ただ人生こういう方向性だけでもないので、みなさん自分でおもしろいものを探求し、探索していく強い意志を持つべきです。そう信じることで、こういう凄いもんを見て自信を失いかけても、方向性が違うからと自分をだまくらかすことができます。