ドゥキューン(後編)

 私が『ドゥキューン(後編)』を書いて「登録する」ボタンを押すと、『ドゥキューン(前編)』が画面に映し出された。書いている間に私はログインしていない状態になっており、ログインしていない私の文章はログインしていないので無にされてしまった。『ドゥキューン(後編)』について言うと、ボスとダーツ対決することになるが、ダーツ砂州股が投げようとするとウサギが60匹ぐらい急に放されたり、レモン汁が床全体から噴きあがったり、ダーツが串カツにすりかえられたり、レモン汁のせいで串カツが奇しくもおいしくなったりする愉快な内容だった。終わり方がわからなくて、串だけが投じられるシーンで話は終わる。そんな、そこそこの出来だった。しかしそんな話は、所詮ログイン出来ていない私が、ログインも満足に出来ない私が、ログインせずに考えたことなので、ブロードバンドの藻屑となる運命だったのだ。『時効警察』が始まったが、見る気にはなれなかった。「僕らの音楽」は所謂ハズレの回だった。コブクロと絢香だった。別に悪いとは言わないが「僕らの音楽」がやるべきなのはこういうことじゃないだろうと思う。乱射事件の韓国人は『タクシードライバー』が好きだったんだろう。でも特別な興味は無かった。私の興味はログインにしかなく、でも、私がログイン出来る場所はどこにもなかった。