二人の指し合いは虚々実々、抜き差しならぬきわまで来ていた。トモキ竜王の持ち時間が着実に、一秒一秒と減っていく。 トモキ竜王はため息をつき、くるりと盤に背を向けた。そしておもむろに膝を立てた。 誰もが、帰る、と思った。トモキ帰る、と思った。 と…
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